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お茶専門店でおにぎり:古き良きアジアの文化

アムステルダムにあるFormocha Premium Tea (アジアのお茶専門店)に行ってきた。

運河沿いにある小さなお店
店内に入るとオーナーのAmandaさんが優しく迎えてくれた。
ホスピタリティとリラックスできる雰囲気が最高!

 

カウンターの中でお茶を淹れてくれる

 

20年以上前にお茶ビジネスをスタートし、当初は利益がなかなか出なかったが、近年は毎年25%ずつ顧客が増えているそうだ。

 

「新しいものを紹介する時は時間がかかる」と話す。

 

大きなプロモーションはしていないが一度来店した人の紹介で来店する。そのため顧客ロイヤリティも高い。斯く言う私もこのお店のファンになり紹介したいと思ったからこの記事を書いている。

 

 

コーヒードリッパーで淹れたお茶、冷やして飲む

 

到着すると「試してみる?」という温かい言葉と共にスッと染み入るようなコーヒードリッパーで淹れた冷たいお茶を出してくれた。


茎茶とおにぎり(左:サービスで頂いた佃煮、右:豆腐とキノコのスパイシー味)を注文

茎茶は伊勢茶、2年前に売り込みに来て契約を結び直接輸入している。
冬の間中国茶の輸出が止まる中、日本からはフレッシュなお茶が届くことはありがたいそう。


お米は卸売市場Food CenterでSushi riceを購入している。恐らく日本の品種を海外で栽培しているものではないか、とのこと。「価格と品質のバランスを考慮すると今のもので満足」

Amandaさんは日本のお米のヨーロッパでの普及は時間はかかるかもしれないけど面白いと思う、と話を続ける。「質の良いお米を食べる文化や日本食の浸透具合から考えるとドイツ→スウェーデン→オランダの順が良いと思うけど、輸入規制はオランダの方が少ないので、オランダで輸入してドイツで本物の味とは何か、炊飯器の選び方、水の量、など啓発活動してもいいかも」


そしてサービスといって出してもらったFirst Flash spring 2016 Organic Ali shan Teaが美味しくて思わず購入。


アムステルダムの缶に入れてくれたのも嬉しい。

隣に座って話を聞いてくれる、まるで以前からの友人のような接客スタイルとリラックスできる雰囲気に古き良きアジアの文化を感じた。この雰囲気にお茶とおにぎりは合う!

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オランダでは食用の虫が注目されている

数年前から2050年には世界人口が95億人前後になり、食糧危機が起こると言われている。オランダでは備えとして、食用の虫が注目されている。

2015年に開催されたミラノ万博でもオランダ館、ベルギー館で虫は生育に水、餌、土地が少ないため経済的でアンモニア、CO2の排出量が少なく、抗生剤なども使用しないため環境に良いと書かれたパネルがあった。(個人的にはあくまでも欧州で主要なタンパク源である家畜との比較で、虫が全て勝る!とは思わないが、ベジタリアンやオーガニック好きには魅力的かも)

ちなみに地域柄蜂の子やイナゴは食べたことがあるので、そこまで抵抗はない。

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今では普通のスーパーマーケットの通販ラインナップにある。
ベジタリアンが増えるヨーロッパでは貴重なタンパク質源のよう。
全てフリーズドライで販売している。
(以下オランダ最大手スーパーマーケットAlbert Heijn社のオンラインショッピングサイトより)

ゴミムシダマシの幼虫
小麦、小麦の糠、野菜と一緒に生育され、味は甘いナッツのような感じ

蜂蜜ガの幼虫
蜜蜂を含んだ天然素材の中で生育される。やわらかくて甘みがあり栄養価が高い

バッタ
様々な種類の草の中で生育され、プロテインを多く含んでおり、栄養価が高い。

カツオブシムシの幼虫
低脂肪分、高プロテイン。ナッツのような風味で消化に良い。

虫も自然のものを捕まえて販売するのではなく、生育するというのがおもしろい。
世界食糧危機を救う鍵となるのか!?

 

ジャガイモ有機栽培

オランダ北部Ensにある有機栽培農家

現在の経営面積は70haで作付品目は、小麦や20種類のジャガイモ、ホウレンソウ、ニンジン、タマネギ、チコリー、キャベツ、パースニップ、セロリ、カボチャ、ビーツ、イチゴ、ルバーブ、スイートコーン、アーティチョーク、カラスムギなど6年輪作。

内10haのジャガイモ圃場では一般的に出回っていない品種を栽培している。

Allians
EUROPLANT社で育成
中早生で硬めの生食用

Bionica
ヴァーヘニンゲン大学の研究者がアンデス野生種をもとに育種
硬めの生食用

Carolus
Agrico社で育成
生食用で目が赤い

これらはオーガニック品種として育種されたもので、疫病耐性が高いため、ha収量は25~40tとそんなに少なくない。ちなみに、オランダでの有機栽培の平均収量は35t/haで、慣行栽培の2割減。

また以下のような古くから存在する品種も栽培している。

Mayan Twilight
赤と白の斑紋が目を引く

Villetta
皮色も肉色も紫

Red Emmalie
皮色も肉色とも赤

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